shishintheboardのブログ

小説、雑誌、新書、専門書、TV、ニュース記事などからの気になったことをメモしたり、そこから掘り下げて黙想したいことを書き綴ります。どんな形でもいいから、表現化したいな~。

遺跡探索

ソードワールド2.0の初セッションが無事終了。ルキスラ郊外の「バウトゥーの屋敷」から、かなりのお宝を持ち帰ることができた。GM兼、エルフの弓武器使いであるわしは、若い二人の冒険者とともに宿に戻ってきた。エールで乾杯した後、丸焼き鳥にかぶりつきながら、わしらは手に入れた品々の分配の事や次の冒険について話し合っている。"骨肉の争い"にならずに済めばよいのだがー。


その前に、わしが二人の仲間を得た場面から順を追って話そう。冒険者の宿の主人が、若い冒険者たちと引き合わせてくれたのは昨晩だった。ただ宿のおやじは、わしをさすらいの情報屋として紹介したようだった。そんなことは、まぁどうでもいい。一人は拳闘士の男だった。手や足にとげとげしい打撃専門の武器を身に着けてはいるが、革ブーツどころか素足のままだ。金属製の鎧など、重くなってしようがないらしく、最低限の防具しか着ていない。剣や槍といった武器ももたない主義らしい。しかし、森の魔物に遭遇する場面では、この男の能力が活きるに違いないと思った。そして、もう一人は、この男には不釣り合いなほど可愛らしい容姿の小娘だった。わしと同じ種族エルフの娘で、神聖魔法を使うらしい。こちらも目立った武器などはもっていない。だが、素直で賢そうな娘で、わしはすぐに気に入った。


若者たちから、多くの情報料をもらうわけにもいかず、しかしながら、かなりの信ぴょう性のある未発見の遺跡場所のことでもあり、二人から50ギメルだけいただくことにした。一人あたり25ギメルなら、探索後に宝石の一つでも持ち帰れば、借金とならずに済むはずだからだ。その代わり、わしも遺跡探索に参加するという約束を取り付けた。ここが肝心のところだ。わしはただの情報提供屋ではない。冒険者としてさらに経験を積み、名誉も財宝も手に入れたいと考える野心家なのだ。