shishintheboardのブログ

小説、雑誌、新書、専門書、TV、ニュース記事などからの気になったことをメモしたり、そこから掘り下げて黙想したいことを書き綴ります。どんな形でもいいから、表現化したいな~。

私にとってのボードゲーム

毎年何千、何万という新作ボードゲームが出ていることを知ったのは、去年である。それまでも、私自身にボードゲームを好きになるきっかけというものは、幾度となくあったのだ。それでも、自分の環境や生活のパターンがぴったりとあったのが、昨年2016年だったということだろう。


名作と言われているボードゲームの中に「カタン」とか「カタンの開拓者たち」と呼ばれるものがある。今、振り返れば、何年も前に知り合いのノルウェー人に教わってプレイしたことがあったのだ。ある泊まり込みの青年キャンプで、夜中に一回しただけだったので、記憶の隅に追いやられてしまったようだ。それに、そのゲームはドイツ語だったかノルウェー語だったか、北欧のものだったので、日本にも流通しているとは思っていなかった。ヨーロッパ人はこんなゲームをする文化があっていいな、というような印象だったと思う。


また、別の機会に、アメリカ人の老夫婦と一緒に「モノポリ」をプレイしたことがあったことも思い出す。誰か独りに独占される(モノポライズ)までプレイすると、他のプレイヤーたちはスッカラカンになるのだ。もちろん私は無一文となり、厳しいそのゲーム性に驚かされた。さらに、今思えば、インディアナポリスに滞在していたころ、その時に出会った友人から、聞いたこともない新しいカードゲームをいただいた。今思えば、ジェンコン(GEN CON)という卓上ゲームコンベンションのある都市だから、ボードゲーマーが多くいて当然の土地柄だったのだ。そのゲームの名は、「ステーション・マスター」。古き良き蒸気機関車での旅行をテーマにしたものである。幸い今も私の手元にある。教えてもらった当初にはプレイできたが、英語のルールで少々個々のカードに特殊性もあり、日本に持って帰ってきてからは遊んでいなかった。昨年末に、奮起して自分でルールの和訳をしたので、子どもたちと一緒にプレイできるようになった。チップを賭けたりして得点を伸ばすのだが、けっこう重厚なもので慣れてくると愉しい。


子どものころ、いとこのおねーちゃんたちに選んでもらった「クレイジークライマー」と「代表取締役・社長ゲーム」が、私のボードゲームの原点だ。その前後には、もちろんトランプや「人生ゲーム」などもあったのだが、いずれにしろ、あの二つのボードゲームを、いとこたちと一緒にプレイした思い出がとても素晴らしいものだったと、今になって気づく。ボードゲームは心を豊かにする。そして、良い思い出をつくる。うちの子たちにも私と同じような良い思い出を持ってほしいと思っている。

※「クレイジークライマー」は、手放してしまいました。現在絶版のため、ジョーコデルモンド氏のブログより写真をお借りしました。とても懐かしいです。
https://gioco.sytes.net/crazyclimber.htm