shishintheboardのブログ

小説、雑誌、新書、専門書、TV、ニュース記事などからの気になったことをメモしたり、そこから掘り下げて黙想したいことを書き綴ります。どんな形でもいいから、表現化したいな~。

ホームズにあこがれた浮浪少年

「シャーロック・ホームズ10の怪事件」(二見書房)という本がある。日本では、数十年前に大型ゲームブックというかたちで広まった。当時、中学生だった私は、友人に勧められて買ったが、あまりうまくできなかった。グループ捜査という方法に気づいていれば、もっと愉しめただろうに、と残念に思う。いまは絶版だが、中古でシリーズ三冊を買いなおした。


欧米ではゲームブックというよりも、ソロプレイするか、グループで捜査するか、いずれにしてもTRPG的な遊び方がされているのだ。英国人と思われるゲーマーたちがセッションしたものをユーチューブに挙げてくれているのだが、彼らは本当に面白そうにプレイしていてうらやましい。そこで、私も子どもたちを集めて、シャーロック・ホームズ物のTRPGをしようと企んでいる。


問題なのは、本という形態である。10個の事件が一緒にあるので、ページが開きにくい。海外版は事件ごとに冊子にして分けてあるのだ。これはコピーすることでなんとか対処したい。あとは、住所録と地図。これは良い感じ。グループ捜査するイメージをしているところだ。写真や小道具をプリントしたり、スリーブに入れたり、と。


TRPG的にしたいので、キャラクターシートというものを考えている。参考になるのは、なんと言ってもいま人気の「クトゥルフ神話TRPG」のキャラクターシートだ。現代探索者シートを入手したので、これを使ってプレイしたい。能力値は、六面ダイス3個を振って出すのだ。


キャラをどうするかだが、「シャーロック・ホームズ10の怪事件」ではベイカー街の浮浪少年たちがホームズから依頼されるというかたちで捜査しているので、それを踏襲したい。背景は1920年代のアメリカではなく、1800年代後期ヴィクトリア朝時代のロンドンである。

当時のロンドン市内の派手な社交界とは、対照的な存在である浮浪少年たちだが、ホームズは彼らの探偵としての素質を買っていた。ベイカー街イレギュラーズという名称まで与えたくらいだ。「探索者」として能力値に偏りがあるとすれば、教育(EDU)と知識(EDU×5)だろうか。学歴がなくとも、彼らはちゃんと仕事をやりとげるはずだ。私が選んだキャラは、煙突屋のベンジャミンという少年だ。彼もいつもは、ストリートキッズの一員だが、事件依頼のあるときには、呑んだくれ親父の手伝いさえもさぼって、仲間たちと一緒になって徹底的に捜査するのだ。妄想は膨らむ。