shishintheboardのブログ

小説、雑誌、新書、専門書、TV、ニュース記事などからの気になったことをメモしたり、そこから掘り下げて黙想したいことを書き綴ります。どんな形でもいいから、表現化したいな~。

NHKドラマ「火花」

「火花」といえば、お笑いのピース又吉の小説であり、芥川賞を獲った作品として有名だ。ブームの去った頃合いに、作品に触れようと私のほうは思っていたのだが、その前に映像化してしまった。NHKでは、先日、ドラマ「火花」の第一話放映日に、NHKスペシャル「又吉直樹 第二作への苦闘」をぶつけてきた。それに気づいて録画撮りができてよかった。NHKスペシャルのほうを先に観たのだが、ますます原作が読みたくなった。二作目を「新潮」に掲載させるということで、われわれには敷居が高くなってしまった感がある。文芸専門誌となれば、お笑いの方から又吉の小説に興味をもった人には、小難しい芸術の作品に触れるという感じか。


あえて締め切りの期限を設けず、売れっ子芸人としての多忙な毎日の隙間をぬって、睡眠の時間すらも削って小説と向き合い、ノートパソコンに書き込み、さらに推敲に推敲を重ねて書き直していく又吉。しかも、同時にエッセイや単発的な短文などもこなしているらしい。


ドラマ「火花」は、売れない芸人の人生模様が切なくて面白い。これからの展開にも期待している。